第25回東京経営研究集会(中小企業サミット2018)が開催されました。
10月25日午後、TKP市ヶ谷カンファレンスセンターにて、第25回の経営研究集会が580名の参加で開催されました。今回のテーマは、「変革と不変 未来をデザインする」でした。
記念講演
「老舗が実践する人材開発とクロスマーケティング戦略」
200年続く老舗の和菓子屋、船橋屋8代目の渡辺雅司社長(8代目)が報告されました。
船橋屋は亀戸に本社がある、くず餅、あんみつ等の製造販売を行っています。
関東のくず餅は小麦粉を水で練り、グルテンとでんぷんを分離させ、そのでんぷんを400日も発行させて作る歴史ある和菓子です。
この歴史と伝統を守るために重視されている3つのポイントは次の通りです。
・文化性
・社会性
・経済性
船橋屋の社会性のポイントは、発酵和菓子文化の継承とくず餅乳酸菌による健康提案です。
社長就任後の課題はよい人材が確保できない、育たないことでした。
そのため、渡辺社長が行った仕事は、
・船橋屋のファンを増やす「語り部」をつくる
・同じ志の仲間を増やす
・企業ブランドを創る
そして、会社の未来像(ビジョン)を社員共有することです。
人財活性のために、縦割りの組織の他に、横断的なプロジェクトマネジメントを行っています。
ファンをつくるために、Facebook、Twitter、InstagramというSNSを活用しています。特に力を入れているのが、Twitterで配信するショートムービーです。プロデュース、出演者もプロに依頼した本格的なドラマをシリーズで配信しています。
将来のビジョンとして力を入れているのが、イノベーションとしての「くず餅乳酸菌」(特許取得)を使った飲料、化粧品、サプリメントなどの商品開発です。
船橋屋は300年企業を目指して、高速で回るコマのようにぶれない軸で将来の展望を語っていただきました。
分科会
6つの分科会が開かれました。
第1分科会
親子継承の葛藤と乗り越えた先に見えた次の50年
~新価値創造で100 年企業へ~
フジコン株式会社 代表取締役 大島 右京氏
第2分科会
理想の経営幹部とは
~経営幹部が考える理想の経営者と経営幹部の共育ち~
株式会社エム・ソフト 取締役 住本 信一氏
第3分科会
母の言葉「いい会社にしなさい」その実現と変革
~廃棄物収集運搬業から資源循環業へ~
大谷清運株式会社 代表取締役 二木 玲子氏
第4分科会
不易流行。理念は変えず、業態は時代対応
~設立 45 年。社員参加型経営を目指して~
株式会社プロネート 代表取締役 狩野 征次氏
第5分科会
私たちが100年ビジョン「日本を代表する次世代乗り物メーカーになる」
を掲げたことで起きた変化
glafit株式会社 代表取締役 鳴海 禎造氏
第6分科会
東京の未来会議~よい経営環境をめざして~
基調報告:東京都 産業労働局 商工部 商工施策担当課長
「東京の中小企業振興を考える有識者会議」担当 岡野 守治氏 他4名
懇親会では、モザイクアート、デジタル夜店など多彩な出し物があり第二会場まで一杯になる盛況でした。
企業にとって従業員の健康はとても大切なことです。
毎回、専門家によるお話しと実践を兼ねたセミナーを開催。
企業において、医療費は高齢者医療負担に伴い現役世代の負担が増すだけでなく、その半分を支払う企業にとっても大きなコスト増大につながります。医療コストは、今後もさらに脅威となることが予想されます。医療コストを削減し、生涯健康で経営するには、自身の健康管理と従業員の健康を守ることです。医療の専門家による助言を理解するにも、自らが健康に関する正しい知識と予防医療を理解し実践することが大切です。
当日は、歯科医師の大橋先生に口腔ケアの重要性を語っていただきました。
大橋歯科医院
神奈川県横浜市旭区鶴ヶ峰本町1-33-5
http://www.oha-d.com/