新型コロナ感染症が日本で始まってからちょうど3年が経過しようとしている。 新型コロナウィルスは、中国の春節で中国人旅行者が日本に持ち込んだのではないかとされているが、ことの真偽は誰も知る由もないだろう。 そのコロナの感染者数も最近は話題の中心ではなくなり、この春にはマスクの着用も大幅に緩和されようとしている。 これでコロナ騒動も大きなヤマを越えて一件落着とは言えないまでも、落ち着きを見ることになりそうだ。 我々日本人、特に経営者として、いまとても気になる話題は、通常国会が始まり、岸田政権の施策ではないだろうか。
大きく五つのポイントが挙げられている。
中でも、経営に直結するのは、順番からすると
4.物価上昇を超える賃上げ
が春先にむけて目先の課題となる。
物価上昇、12月の消費者物価は昨年同月比で+4%となった。+4%の水準は、1981年まで遡ることになる。 約40年前まで遡らないとインフレの現実がわからないとなると、いまの経営者はほとんど未体験ゾーンということになるのではないだろうか。 この4%を超える賃上げを岸田首相は企業に求めているわけだが、日本の大企業中心の経済団体である経団連は、企業それぞれ対応は異なるだろうが、おおむね、物価上昇を念頭において賃上げすることを許容する発言をしている。
では、中小零細企業においてはどうかと考えると、まず、企業間取引における物価は約10%程度上昇しており、仕入れがある事業主においては原価が高騰していることになる。 その原価高騰を顧客に価格で転嫁できているかと言えば、大企業ですら現時点で4割程度しか転嫁できていない。
この春に向けて、2次、3次の値上げを決めている企業も多く、日々、我々の使っている電気代も東電が3割の値上げを経産省に申請すると報道されている。 消費者、つまり、我々の生活は真綿で首を絞められるように厳しくなっているわけだが、中小零細企業の経営においては、大企業のようにはいかず、消費者と変わらない経営状態ではないだろうか。 この状況で賃上げしなさい、と言われても、正直なところ、大人言葉で言えば、相当厳しい、心の中での言葉は、それはできません、となるのではないか。
加えて、1.異次元の少子化対策、について、
①児童手当などの経済的支援
②幼児教育・保育など子育てサービス拡充
③働き方改革の推進と制度
と言っているが、これは企業の負担が増えることになるに違いない施策だと考えらえる。
もちろん、少子化対策はマクロ的には必須で、これ無しには日本の労働人口は増えないので、是非とも取り組んで欲しい内容である。 但し、大企業には吸収できるかもしれないが、社員数が一桁や数十人規模だと、これに対応していくことは、社員やパートを増やしていくことに他ならないのではないか。 そのコストをいかに政府が補完してくれるのかを提示していただかないと、インフレ+賃上げ+人手不足、で経営が成り立たなくなるかもしれない。
政府の2023年の施策について、ここまで見てきたが、もう少しマクロ視点で経済の動きを見て行こう。 昨年2022年は日本経済の大きな転換点とも言える年となった。 ひとつはデフレが明確にインフレに転換したことだ。
インフレの背景は、昨年2月のロシアのウクライナ侵攻に端を発するエネルギー価格、穀物価格の高騰、そして中国のゼロコロナ政策による世界の工場ともいえる中国の製造拠点が不稼働になったことで、モノ作りにおいては供給制約が起こり、完成品の需給がタイトになったことにあるだろう。 ロシアVSウクライナの問題はそうそう解決することなく、高騰したエネルギーや穀物は落ち着きをみせているが、その前の価格まで戻ることはないだろう。
また、中国のゼロコロナ政策は転換されたが、今度は、グローバル化の動きが止まり、経済が分断されることになり、バリューチェーンの再構築には少し時間を要するだろう。 従って、世界的なインフレのピークは越えても、高止まりということになり、その解決策として、米欧の中央銀行は利上げを行い、日本においても、昨年12月に引きつづき、春には日銀幹部が交代することにより、金利水準の見直し、つまり利上げの機運が高まりつつある。 インフレ+利上げ、これは経済活動にマイナスであることは間違いなく、企業経営者にとっては厳しい経営環境となることは避けられないはずだ。
岸田政権の施策+インフレ+利上げを乗り越えて生き残るには、やはり、自社の製品、サービスの付加価値を高め、価格そのものを上げて行くしかないという選択を余儀なくされる。 「値上げ」、口で言うのは容易いが、相手のあることだけに、特にB2Bのビジネスにとっては辛いものがある。
説明して、説得して、納得していただくしかないが、三つの「あ」で頑張って頂きたい。
皆が値上げと言っているからと言って「あなどらず」
なかなか聞き入れてくれないからと言って「あせらず」
何度通っても納得してくれないからと言って「あきらめず」
最後までNever Give Upの精神で!
2023年、いろんな意味で転換点となりそうです。 年末には、厳しい1年だったが、よく頑張った!と言えるようにしたいものです。
西堀 敬
株式会社日本ビジネスイノベーション 代表取締役
https://www.jbii.co.jp/
このコーナーでは、
東京中小企業家同友会 渋谷支部に
ご加入頂きました会員様をご紹介いたします。
氏 名 | 木内 正樹 様 |
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企業名 | 株式会社 Blue |
役 職 | 代表取締役 |
所在地 | 〒151-0063 東京都渋谷区富ヶ谷2-44-11 メゾン埜村101 |
電 話 | 03-3466-3600 |
URL | https://blue-re.jp/ |
業務内容 | 不動産の売買・交換・賃貸の仲介およびその所有・管理及び利用、不動産の企画・開発・設計 |
氏 名 | 髙木 暁向 様 |
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企業名 | 彩心テクノクリエ |
所在地 | 〒220-0004 神奈川県横浜市西区北幸1丁目11番1号 水信ビル7階 |
業務内容 | 平均300万円受給できる中小企業向けの様々な「雇用関係助成金の診断提案」と、 会社役員様の「社会保険料を平均毎年100万円削減」のご提案。 |
森下 篤史 氏
俺流経営で上場後も更に発展を続ける(株)テンポスバスターズ 代表取締役。同社は国内最大の中古厨房機器販売会社、飲食店プロデュースのリーディングカンパニーです。森下氏は1986年~2001年まで東京同友会大田支部会員として活躍されました。
菅沼 佳一郎 氏
歯科技工業界でいち早く組織化と海外進出を果たした業界の異端児。2001年~2004年まで東京同友会大田支部長として支部発展にも尽力されました。
山田 哲矢 氏
東京同友会と広島県同友会に所属し、カッコイイ会社を目指す建設会社社長。学生時代にはユニークなバイク乗り集団300名を率いたリーダーとして広島県内では有名だったとか。
大屋 幸子 氏
主婦から経営者へ、飲食業そしてクラフトビール上場メーカーへ事業拡大中。羽田バルの屋号で店舗出店中
橋本 久美子 氏
(株)吉村は2018年第8回「日本でいちばん大切にしたい会社」大賞で「中小企業基盤整備機構理事長賞」を受賞
今月でロシアのウクライナ侵攻が1年を迎えます。
まだ、収束の気配はなく、プーチンは、
戦争継続が自身の地位継続とばかり
ますます泥沼化しそうな気配です。
米独の最新鋭の戦車が戦局を
左右すると見られています。
戦争は軍事作戦のみならず、
いまやエネルギー戦争へと広がっています。
売電価格が下がり、
設備のメンテナンスを考えると
個人宅では元が取れそうもありませんね。
太陽光パネル設置義務は
2025年4月からということです。
2月3日は節分。
2月4日の立春の前日です。
今年の恵方は、南南東やや南です。
食品の値段がこれだけ上がると家計のやりくりも限界です。
家族が健康で過ごせますように。
2月14日はバレンタインデー。
チョコも物価高騰の波で値上がりしています。
今年は義理チョコやめて本命だけに集中します。
いわゆる選択と集中作戦ですね。
もらえるだけありがたいと思いましょう。
今年は大規模撒き餌作戦で勝負します。
★三木 秀治 川崎インターネット(株)
◆渋谷支部アクティブミーティング 幹事会+情報交換会
☆日時: 2023年2月2日(木)19:00~20:30
☆会場: オンライン
☆参加費:無料
◆「本格卓球クラブ」交流会
~上手くなくても大丈夫、卓球愛好家の経営者集まれ! ~
2023年は毎月2回開催で会場は2拠点となります。
☆日時: 2023年2月7日(火)19:00~21:00
2023年1/24、2/7、3/14、4/11、5/16、6/6、7/11、8/8、
9/12、10/3、11/7、12/5、2024年1/16、2/6、3/12
☆場所: 渋谷区スポーツセンター
〒151-0066東京都渋谷区西原1丁目40-18
交通:京王新線幡ヶ谷駅6分、小田急線代々木上原駅15分
☆会費: 施設使用料400円、懇親会費実費
☆持ち物:室内シューズ、運動着、
タオル、卓球ラケット(貸出可)
☆参加資格:東京同友会の会員および会外の経営者
◆一般社団法人東京中小企業家同友会 渋谷支部2月例会
「2023年度活動方針 提案&ブレーンストーミング」
☆日時: 2023年2月21日(火)
◆「本格卓球クラブ」交流会
~上手くなくても大丈夫、卓球愛好家の経営者集まれ! ~
2023年は毎月2回開催で会場は2拠点となります。
☆日時: 2023年2月24日(金)練習19:00~21:00
2023年2/24、3/31、4/28、5/26、6/30、7/28、8/25、9/29、
10/27、11/17、12/22、2024年1/26、2/16、3/29
☆場所: 駒場体育館(駒場野公園内)
目黒区駒場二丁目19番39号 京王井の頭線 駒場東大前駅徒歩5分
☆会費: 無料(懇親会は実費)
☆持ち物:室内シューズ、運動着、
タオル、卓球ラケット(貸出可)
☆参加資格:東京同友会の会員および会外の経営者
◆渋谷支部「知財ビジネス研究会」例会
☆日時: 2023年2月28日(火)18:00~20:30
☆会場: 渋谷商工会館
☆報告者:遠藤和光氏(弁理士)
☆参加費:2000円
①時事ネタ解説
②知財周りの法律基礎講座
③事例紹介
④参加者のアイデア検討
2010年より始まった「新春初詣ウォーキング」は冬とは言え暖かな日射しが注ぐ晴天に恵まれ、6名の参加により今年も開催いたしました。各寺・神社は例年通りの人混みが戻り、特に商売繁盛に御利益があるとされる神田明神は、境内へ入るために大行列ができていました。