パルパル Palpal 一般社団法人 東京中小企業家同友会 渋谷支部

一般社団法人 東京中小企業家同友会渋谷支部
月刊新聞 パルパル 2023年1月号

発   行    一般社団法人 東京中小企業家同友会  
渋谷支部   PAL2編集部

発行責任者    三木  秀治

http://www.shibuya-doyu.com/

新年のご挨拶

渋谷支部会員の皆さま、あけましておめでとうございます。

渋谷支部支部長の鈴木勝博です。
昨年は支部長5年目の年、大変お世話になり、誠にありがとうございました。
本年も精一杯、会員の皆さまのご支援をさせていただきたいと思っております。
本年もご指導ご鞭撻よろしくお願い申し上げます。

さて、今年の始まりは、正直もうコロナの話はしたくないと思いましたが、しかしながら、第8波の感染状況や1日の死者数が過去最高になっている数字を見ると、気にせざるを得ないと思います。 ただ、そういった情報を横目に、国民の意識は随分変わっていて、昨年までのように、コロナに対して過剰に心配している層はかなり減少してきているようです。 このことは、われわれ経済人にとっては、とてもよいものと思います。そろそろ、もっと前に進んでいける話をしたい。今年は、もうコロナの制約や影響は受けないぞと。 ぜひ意識レベルでそういった強い思いをみなが持つことで、コロナ禍の影響を長引かせないことにつながると信じています。

少し前を向ける状況になった今年に、皆さんの中で、やはり意識されているのは、「いよいよゼロゼロ融資(国が令和2年3月から始めた無利子無担保融資)の返済据え置きが終わり、月々の返済がスタートする」ということではないかと思います。 コロナ禍の際には、とても助かったゼロゼロ融資ですが、返済が始まるとかなりきついと思われている方が多いのではないかと危惧します。

そして、ここを乗り切るには、さらなる融資が必要な方がいらっしゃるのでは? また、そのために必要なことが、金融機関を納得させていく事業計画です。これは、金融機関のためだけでなく、ご自身にとっても必須のこと。とにかく、金融機関も、ご自身にとっても、必要なことは事業キャッシュフローの明確化です。要するに近い将来の資金繰りを明確にすることです。

結局、コロナであろうとなかろうと普段と一緒です。

そう考えていくと、同友会会員の皆さんは、普段からこういった勉強ができる環境にあるのですから、とても有利なのです。 他の経営者の会では、なかなかこういった勉強はできないはずです。(私は、いくつもの経営者の会の会長職を経験してきていますので、それはよくわかります。同友会が中小企業経営者にとっては、一番経営の勉強ができる環境にあります。) 渋谷支部では、こういった勉強会をWG(ワーキンググループ)の中で、詳細に勉強できるようになっています。必要な方は、お問い合わせください。

ぜひ、今年は、ようやくコロナ禍から脱出できるはずの年ですから、同友会の皆さんの強みを存分に発揮して、リスクをチャンスに変え、果敢に攻めていってほしいと思います。

さて、こういった短期の経営施策と同時に長期の経営施策を考えていかなければなりません。

それで、最近、私が思っていることは、下請け脱却です。
日本企業がこの十数年にわたって、精彩をかいているのは、もう皆さん、お分かりですね。
その昔は、ウォークマンや電子手帳、携帯電話、数々の家電製品等々。様々な世界的ヒット商品がこの日本から生み出されていました。 多くの外国の方々はそのことに驚き、羨ましがられた時期もありました。 ところがどうでしょう。最近は、ほとんどそういったものが生まれていません。

どうしてでしょうか?

その原因はいくつか考えられるでしょうが、私は、その最たるものは、下請け構造と大手企業のサラリーマン経営者の定着だと思っています。 この日本のものづくり生産構造は、長期安定をベースに出来上がってきました。

したがって、もうこの構造は時代にそぐわないわけです。だから失われた40年が生まれました。

この下請け構造は、製造業だけでなく、建設、IT等々、あらゆる産業に及んでいます。 そして、この下請け構造が日本のダイナミズムを奪っています。

われわれは下請けを脱却して、自ら商品やサービスを企画し生産し、世界に問うていかなければなりません。そして、自分が値付けできるものを増やしていかなければ・・。 大企業のおさがりではなく、自らが主役になっていかなければならない時代になっています。

そして、その意味からも、われわれは日本だけでなく、広く世界、特にアジアを見ていかなければなりません。 ベトナム、フィリピンは、60年代の日本の高度成長と同じ時代に差し掛かりました。この両国の人口構造を見ていると、この後、2040、2050年位まで高度成長が続いていくのがわかります。両国とも現人口が一億人です。それが1億数千万人になっていきます。超巨大市場が生まれます。

日本人はこの超巨大市場を見過ごしてはいけません。 したがって、われわれは、アジアと共同したモノづくりとSDGsを意識した豊かな消費社会の実現を考えていかなければなりません。

アジアの顕在・潜在ニーズを拾って、新商品や新サービスをつくり展開していかなければ・・。
このことが、われわれの今後10年の大きな課題になります。

そこに果敢にチャレンジしていけば、きっと大きなチャンスが得られる。 しかもわれわれ日本人は現地の人々より先に高度成長を経験していることから、ニーズの先読みにおいて、大きなアドバンテージを持っています。

ということで、これからの日本の大きな方向性は、「アジアとともに」です。 これに向けて、われわれは企業経営のあり方を大きく変革していかなければなりません。 そして、同友会は、強力にその支援を行える団体であるべきです。

すでに、渋谷支部では、2年前からグローバルビジネスWGが大変活発に、毎週、海外とつないでグローバル商談会を開催しています。 われわれには、すでに様々な海外情報が入ってきています。また、英語習得に関しても、その事業をやっている会員企業がいらっしゃいますので、他より容易に英語習得ができる環境があります。

皆さん、ぜひ積極的に、海外進出もしくは海外とのビジネスを考えていきましょう!
国内で発注元企業の顔色を伺っているより、もっと大きなチャンスをがそこにころがっています。同じ苦労をするなら、そちらの方がまし!将来につながります!実は、弊社も今年はフィリピンに進出する予定です。皆さんもぜひ!

さて、ということで、今年のスローガンはこちらにしたいと思います。

「コロナ禍は明ける!動くなら今!アジアを目指そう!」

まだまだ厳しい時代が続きます。
しかし、こうやってみてくると、同時に大きなチャンスが広がっていることもわかります。 いつの時代もそうですが、大海原を見て、それを大きなリスクと見るか、大きなチャンスと見るか。 そこには、経営者であるあなた自身の目を通して、あなた自身の心の風景が映っています。 一歩を踏み出すか否か。すべてあなた自身の問題です。 ぜひチャンスは前髪でつかんでいただきたいと思います。

ということで、最後に、いつものように、会員の皆様にお願いです。
支部活動には多くの会員の皆様のご支援ご協力が必要です。
今年もひきつづき、昨年同様ご支援ご協力よろしくお願い申し上げます。
そして、皆様の事業のますますのご発展をご祈念申し上げまして、支部長の年頭のご挨拶とさせていただきます。
どうもありがとうございました。
今年が皆様にとってよい年でありますように。

令和5年1月元旦
一般社団法人 東京中小企業家同友会 渋谷支部
支部長 鈴木勝博

イベント報告

渋谷支部 2022忘年会「再会」と「再開」
日 時:2022年12月8日(木)19時スタート
場 所:トルコ料理 サライ 銀座店
中央区銀座5-10-6 第一銀座ビル B1F
地下鉄銀座駅A5番出口徒歩2分 東銀座駅A1番出口徒歩1分
参加費:6,500円
※渋谷支部会員は3000円、渋谷支部所属新会員はご招待

(一社)東京中小企業家同友会 渋谷支部 2022忘年会 2022年12月8日(木) この数年、コロナの影響により同友会の活動もオンライン中心の活動となりました。

同友会の基本はリアルで顔を合わせてという方も多いせいか、最近はメンバーの参加がきわめて少なくなりました。せっかく縁あって同じ支部に入会した多くのメンバーですから、再度力を合わせて渋谷支部の発展に向けて、多くのメンバーが一同に会するような忘年会にしたい。皆が久しぶりに一堂に会して、今後の成長へのヒントなり協業のチャンスだったり今まで以上に同友会を有効利用できる場へと来年は変えていく必要があると思い、 2022年12月8日、世界三大料理のトルコ料理と妖艶な美女のベリーダンスによる夢のような時間を皆で楽しむ為に集いました。

当日は、久しぶりに皆が顔を合わして(再会)し一年の労をねぎらい、来年以降の希望へ向けて団結を高め、新たな支部作りに皆で向かう(再開)場として語り合いました。



新会員紹介

このコーナーでは、
東京中小企業家同友会 渋谷支部に
ご加入頂きました会員様をご紹介いたします。

氏 名長沼奈美 様
企業名グラレコ奈美
所在地〒163-8001 東京都新宿区2―8ー1
電 話03-5388-2485
業務内容総合防災支援事業 特に帰宅困難者対策支援
氏 名鈴木誠一郎 様
企業名鈴木コンサルタンツ
役 職代表
所在地〒107-0062
東京都港区南青山2-2-15ウィン青山1317
電 話090-2428-5594
業務内容中小企業向けコンサルティング、主に新規事業の構築、人事評価制度の構築、導入支援
氏 名根本まゆみ 様
企業名株式会社 関東ロジスティクス
役 職代表取締役
所在地〒123-0864 東京都足立区鹿浜4-9-8
電 話03-5691-8421
URLhttp://www.kanto-l.co.jp/
業務内容一般貨物運送業
氏 名臼田大輔 様
企業名株式会社 melis Japan
役 職代表取締役
所在地〒150-0034 東京都渋谷区代官山町13-8
キャッスルマンション代官山102
電 話03-6416-3256
URLhttps://www.melis.co.jp/
業務内容スポーツ用品輸入販売

ミッキーの川柳三昧

三木秀治

みなさまあけましておめでとうございます。

今年は、卯年。
不景気に負けず
飛躍する年にしましょう。

コロナも第8波ということで、コロナ慣れでしょうか、
街中は コロナ以前の人出となっています。

コロナ風邪 怖くないぞと 新年会

三密という言葉もすでに死語ですね。
初詣の人混みもなんのそのです。

手水舎で 賽銭清めて 初詣
五円入れ 一生分を お願いし

虚礼廃止で年々年賀状の発行枚数も減少しているそうです。

無精者 来てから出そう 年賀状

少子化で親戚にも子どもが少なくなりました。

少子化か 出費が減った お年玉
ダイエット 祈願してから 食うお節
お雑煮は 飽きる前から カレー味

カレーうどん・そばがありますから、
カレー雑煮があってもいいのでは?

1月9日は成人の日。
法律上は18才成人(成年年齢)ですが。

ハレの日に 晴れてくれろと 成人式

うさぎは穏やかな性質から「家内安全」と、
跳躍する姿から「飛躍」を象徴しています。

うさぎ年 月まで届く 夢描く
うさぎ年 家内安全 妻まかせ

今年も妻と猫の「下僕(しもべ)」で
平和な年を目指します。

★三木 秀治 川崎インターネット(株)

例会スケジュール

◆渋谷支部文化交流企画「2023年新春初詣ウォーキング」
☆日時: 2023年1月7日(土) 11:00~16:00
☆集合: 11:00 原宿駅表参道改札付近
☆会費: 無料 交通費、飲食代各自負担
☆コース:都内神社巡り
明治神宮→須賀神社→傳通院→神田明神→福徳神社/芽吹稲荷

◆渋谷支部アクティブミーティング 幹事会+情報交換会
☆日時: 2023年1月12日(木)18:00~20:40
☆会場: 渋谷商工会館
☆参加費:無料
☆議題: 渋谷支部2022年度活動の振り返り、 渋谷支部2023年度にむけて、 渋谷支部2023年度体制、方針、重点項目等を検討。

◆一般社団法人東京中小企業家同友会 2023新年大賀詞交歓会
パネルディスカッション「今こそ、行動の時」
☆日時: 2023年1月25日(水) 18:00~
☆会場: ハイブリッド開催
中野サンプラザ(13階コスモ)、 ZOOMオンライン
☆パネリスト: 
森下篤史 氏  (株)テンポスバスターズ 代表取締役
菅沼佳一郎 氏 (株)三和デンタル 創業者、相談役
山田哲矢 氏  ラックス建設(株) 代表取締役
大屋幸子 氏  (株)大鵬 羽田バル 代表取締役
☆ファシリテーター: 
橋本久美子 氏 (株)吉村 代表取締役
☆参加費:リアル会場 8000円(当日現地支払)
 オンライン 2000円(事前決済)
森下 篤史 氏  俺流経営で上場後も更に発展を続ける(株)テンポスバスターズは国内最大の中古厨房機器販売会社、飲食店プロデュースのリーディングカンパニーです。森下氏は1986年~2001年まで東京同友会大田支部会員として活躍されました。
菅沼 佳一郎 氏  歯科技工業界でいち早く組織化と海外進出を果たした業界の異端児。2001年~2004年まで東京同友会大田支部長として支部発展にも尽力されました。
山田 哲 氏矢  東京同友会と広島県同友会に所属し、カッコイイ会社を目指す建設会社社長。学生時代にはユニークなバイク乗り集団300名を率いたリーダーとして広島県内では有名だったとか。
大屋 幸子 氏  主婦から経営者へ、飲食業そしてクラフトビール上場メーカーへ事業拡大中。羽田バルの屋号で店舗出店中
橋本 久美子 氏  東京同友会代表理事。
(株)吉村は2018年第8回「日本でいちばん大切にしたい会社」大賞で「中小企業基盤整備機構理事長賞」を受賞

◆「本格卓球クラブ」交流会
~上手くなくても大丈夫、卓球愛好家の経営者集まれ! ~
☆日時: 2023年1月27日(金)練習19:00~21:00
【2022年度】12/23、1/27、2/24、3/31
☆場所: 駒場体育館(駒場野公園内)
目黒区駒場二丁目19番39号 京王井の頭線 駒場東大前駅徒歩5分
☆会費: 無料(懇親会は実費)
☆持ち物:室内シューズ、運動着、タオル、卓球ラケット(貸出可)
☆参加資格:東京同友会の会員および会外の経営者
2013年5月発足の「本格卓球クラブ」は毎月一度定例練習会を開催しています。卓球を愛する仲間の交流を大事にする会です。
<注意> 体育館の入場人数に制限があり、遅刻すると参加できない場合がありますのでご注意ください。

◆渋谷支部「知財ビジネス研究会」例会
☆日時: 第89回2023年1月31日(火)18:00~20:30
☆会場: 渋谷商工会館
☆報告者:遠藤和光氏(弁理士)
☆参加費:2000円
①時事ネタ解説 ②知財周りの法律基礎講座
③事例紹介 ④参加者のアイデア検討


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